Intel Rapid Storage Technologyをインストールしているシステムに、Pioneer製の光学ドライブを少なくとも1台含めて2台以上接続すると、Intel Rapid Storage Technologyが「アサートに失敗しました」というエラーを吐いて起動しなくなります。
原因:
Intelのドライバのバグです。
Intel チップセット上のSATAポートに、Pioneer製のドライブを含む複数の光学ドライブを接続すると、Intel Rapid Storage Technology(以下IRST)サービスが停止し、ユーティリティも起動しなくなります。
環境:
M/B: ASUS H97-Pro
CPU: Intel Core i7 5775C
OS: Windows 8.1 Pro
IRST: 14.8
IntelのSATAポートには、WD Blueが1台、サンディスクのSSDが1台繋がっており、これでIntel Smart Response Technologyを組んでいます。光学ドライブは、Pioneer BDR-208Mが接続されており、ここに新たにPioneer BDR-S09J-Xを接続しようとしました。
解決策:
IntelチップセットのSATAポートに光学ドライブが2つ繋がっているのが原因なので、要はIntel以外のSATAポートに繋げばいいのです。
ということで、SATA追加ボードを買ってきます。PCIe x1の規格値は5Gbpsなので、SATA3の規格値6Gbpsには足りませんが、Blu-rayドライブであればこれで十分です。
環境はWindows 8.1なので、付属のCDからドライバをインストールした上でカードを接続しました。Windows 10の場合はOSが標準でドライバを持っているため、そのまま接続すればよいようです。
IntelのSATAポートに接続する光学ドライブは1台にし、増設したカードに2台目以降の光学ドライブを接続すれば、IRSTが起動します。
SSDなど、SATA3の規格値が必要な機器を接続する場合は、上位機種のこちらがよさそうです。PCIe x4とのことで、RAIDも組めるようです。
2018.07.01(日) 追記:
AREAのカードに接続されている光学ドライブを使っていると、Intelに接続されているものよりもエラー訂正がかかる回数がやや多いようです。書き込みドライブとして使うのは避けた方がいいかもしれません。
このバグ
Ver.12.8.0.1016の2013年10月から知ってました。
当時、ASUSのサポートに問い合わせましたが、
同社のサポートへバグの情報が提出されただけで、
対応等の返答は何もありませんでした。
RSTのユーティリティの機能が不要であれば、
AHCIのドライバーだけ、
デバイスマネージャから直接インストールして使えば、
ランダムアクセスの速度向上の効果は得られます。
コメントありがとうございます。
記事中にもありますが、Smart Response Technologyを組みたかったので、ユーティリティ機能が必要だったのです。